嘔吐や嘔気の問題の多くは胃の不調で引き起こされることが多いです。
胃カメラをしたけどえずきの原因がわからない…そんな時に参考にしてほしい、えずきを起こすその他の内臓!
歯磨きをしていたり、タバコを吸っていたりそんなタイミングでえずいてしまうことを悩まれている人も少なくないのではないでしょう?
えずくとは
えずくとは、嘔気や吐き気よりももっと実際に嘔吐してしまう寸前のおぇっ!!と嗚咽となる瞬間を指します。
咽頭反射・嘔吐反射とも言います。
医療現場でも看護用語や医療者に通じる専門用語として利用もされます。えづくではなく、正式名称はえずくです。
嗚咽と混同されて使われがちですが、嗚咽はむせび泣くことを意味し、えずくことは嘔気を催すことを意味します。
えずいてしまうタイミング
- 咳をしたとき
- カラオケで歌っている時
- 歯磨き
- あくびをしたとき
- 嗽をしたとき
- 悪臭を嗅いだ時
- 喘息発作時
- 喫煙者の朝の寝起き
何科にかかる!?
えずく症状が続いている人は消化器内科に受診しましょう!
精神的な病気が隠れている可能性もありますが、まずは、内臓をちゃんと検査をする必要があります。
癌など大きな病気が隠れているかもしれません。

胃カメラではわからないえずく原因かもしれないの臓器
膵臓(膵炎)
急性膵炎は、膵臓の炎症で軽度のものから生命を脅かすものまでありますが、通常は治まります。
腹痛が主な症状ですが、嘔気も併発する人も多いです。
軽度であれ中等度であれ重度であれ、急性膵炎では通常は入院が必要になります。
原因
- 胆石とアルコール乱用が急性膵炎の主な原因です
- 原因がわからないことも多いですが、脂っこいものを食べすぎて起きてしまうこともあります
肝臓(肝炎)


肝炎とは、肝臓に炎症が起こる疾患です。基本的には自然治癒します。
しかし、一部は(1~2%)は重症化し、劇症肝炎(急性肝不全)と呼ばれる重篤な病態に移行します。
6カ月以上炎症が継続する人は、慢性肝炎という病名に変わります。
原因
- ウイルス性
- 自己免疫性
- 薬物性
など様々なものがあります。
大腸イレウス


腸管の流れが途中で阻害されてしまう状態。
腸管が閉塞されることにより、食べたものや胃液、腸液、ガスなどが腸内にたまり続けてしまい、おなかの痛みや吐き気や嘔吐などの、さまざまな症状を引き起こしてしまう。
症状の程度には個人差がかなりあり、腸管の血流障害を伴う絞扼性腸閉塞では緊急手術が必要になることがある。
原因
- 機械的閉塞
- 機能的閉塞
それぞれ原因が違ってきます。
機械的閉塞は便秘がちな人や以前に腹部の手術を受けたことのある人、大腸がん患者などに多く見られる病気です。
糖尿病


えずくタイミングに気づかないうちに、あくびをしてる人も多く見受けられます。
咽頭反射を誘発しやすいあくび(呑気症)をよくする人には糖尿病が隠れている可能性があります。
血糖値が下がってくると、強い空腹感、あくびがでるようになります。空腹感からも咽頭反射は誘発されやすい傾向にあります。
治療法としては、内服や注射でのインスリン療法や食事療法が必要です。
原因
1型、2型に分けられます。
日本人では糖尿病患者さんの約95%が2型糖尿病といわれ、「ストレス」、「肥満」、「運動不足」、「暴飲暴食」などのライフスタイルのみだれがおもな原因となって起こります。
機能性ディスペプシアかも


機能性ディスペプシアとは
胃の検査も受けたが原因不明…という人に多く、医学的検査で所見が特に見つからなかったが、一定の頻度でえずきなど苦痛症状が続く症状。
えずくだけではなく、
- みぞおちの痛み
- 胸痛
- 息苦しい
- げっぷ(呑気症)
- 早期満腹感
などの症状が検査をしたが原因がみつからず一か月以上続くことで診断されます。
女性に多い傾向にあります。
原因
- 胃の働きが悪くなる。
- 自律神経の乱れ
- 強いストレス
えすく原因を肝臓や膵臓、大腸、胃を含めて解説しました。消化器内科に受診をして、症状が悪くならないようにしましょう!