私ってすごい?としつこく聞いてく子供に対して、すごいとほめるのは簡単なことです。
ですが、その埋まらない自尊心を欲しい言葉をいうだけではより良い関係形成にはなりません。
誉め言葉を伝えることは簡単ですが、他者評価でのみ自分の価値を感じてしまう自尊心の低い大人に育ってしまうことが考えられます。
まずは、子供の考えと親の考えをすり合わせるために、お互いが感情や状況を言語化して共有してからほめてあげましょう!

すごいと聞いてくる子供の心理

子供はすごいことをしたので、褒めてほしいという自尊心を満たす欲求から親に質問します。
自尊心を過剰も不足もすることなく、思いやりのある子どもに育ってもらうには適度に満たしてあげることが必要です。
子供のほしい言葉をいうだけが子育てではなく、人は平等であり誰かから評価されることだけに依存してしまわないように言葉を選びながら会話をしましょう。
自尊心とは
心理学的には自己に対して一般化された肯定的な態度である。英語のままセルフ・エスティームとも呼ばれる。
ここでは社会心理学における自己の概念に関して、育み維持される自己評価や、あるいは「ありのままの自己を尊重し受け入れる」態度とする。
Wikipedia
心理学者のマズローが提唱している定義によると、自分が他者から価値のある存在であると認めらえたい。
尊敬されたいという欲求のこと意味します。
親の自尊心は子供の自尊心に影響する

親自身の自尊感情に関しては、親の自尊感情が高いほど、子どもの自尊感情が高いことが示された。一般的 に自尊感情が 高い人は低い人よりも「積極的に意欲的に経験を積み重ね、満足感をもち、自己に対しても他者に対しても受容的でありうる。
このような意味において、自尊感 情は 精神的健康や適応の基盤をなすといわれている。
「日本教育心理学会」第52回総会発表論文集 小玉 陽士 「親の養育スキルが子供の自尊感情に及ぼす影響
親の子供への接する対応によって子供の自尊心に大きな影響を与えます。
子供と一緒に自尊心が低いと感じる親御さんは自分の自尊心を高めていけるように日常的に満足感をもち他人に対しての需要的な行動を心がけることで精神的な健康を維持できるヒントになるかもしれません!
親の模範返答
①すごいという言葉で返さない

すごいという言葉自体が抽象的な意味の言葉です。
すごいというのは自分の言い表せない感情を表すには向いていますが、子供の行動を肯定してあげるには具体性にかけてしまいます。
- やさしい
- かっこいい
- 助かる
など親目線で思うこと伝えてあげましょう。
子供にとっては、すごいよりも人にどう思ってもらえるかという感情の示唆にもなります。

②すごいの主語を明確に伝える

- 友達におもちゃを貸すことができて
- 3時間も勉強することができて
- お手伝いをすることができて
など、すごいの具体的な内容を伝えることで子供にとっても感情を言語化する癖がつきます。
しつこく聞いてくる場合は?

すごい?えらい?と質問が続くようなら「すごいと思わないの?」と逆に問いかける質問しましょう。
もちろん、ほめることも親の義務ですし、子供の気持ちを支援してあげられるのは親なので、たくさんほめてあげる必要があります。
すごいとほめ続けることで、うまらない自尊心を誰かの誉め言葉にのみ反応してしまう、自我のない大人になってしまう可能性があります。
自分の行動の基盤を示してあげるためにも、子供の考えを聞いて自分のすごいと思ってほしい感情を言葉にすることで整理させてあげましょう。
以上、親にすごいやえらいなど誉め言葉を聞いてくる言葉への返答方法でした。
なぜを子どもに考えてもらうには、算数の勉強が一番有用です。
算数も国語の読解力も勉強になるのでひっかけ問題をおすすめします!!
